光造形 3Dプリンター

Anycubic PhotonS(フォトンS) Photonと比較レビュー / 3Dプリンター

投稿日:2020-04-23 更新日:

こんにちは、しげもん(@shigemon1227)です。

Amazonで購入できる人気の格安光造形機 Anycubic Photon(フォトン)の後継機が発売されました。

基本スペックはPhotonと同じですが、UVランプの強化Z軸のデュアルレール化と各部のアップデートが行われています。

Photonが型落ちしている訳でなく2機種の併売となっています。

今回はレビュー用にデモ機を送っていただいたので従来のPhotonと比較しながらレビューしていきます。

本体の比較

PhotonとPhotonSを2台並べて比較します。

いずれの機種も操作は前面のタッチパネルで行います。

本体サイズは幅200mm×奥行き230×高さ400mmとなっており非常に小さいです。

Photonのサイズは幅200mm×奥行き220×高さ400mmですので大きくサイズ差はありません。

外観は似ていますが細かい変更点は多いです。

本体の蓋を開けたところです。

PhotonSのプラットフォームが未取り付けですが、プラットフォームとバット部分の形状は同じです。

Z軸のレール部分が1本から2本に強化されました。

PhotonSのデュアルレール

これによりZ軸のブレが抑えられるようです。

本体と蓋のヒンジ部分です。

また、鉄製だったボディは樹脂製に変更されています。

そのため蓋を勢いよく開けるとこのヒンジ部分が割れてしまうかもしれません。

このあたりの作りはPhotonと同様少し貧弱な感じがします…。

Photonは蓋前面にノブが付いており開け締めは簡単でしたが、PhotonSは樹脂製の蓋がボディの凹みにハマるように締まります。

ここのはめあいがあまりよろしくなく、開け締めの際に引っかかります。

PhotonSのバット部分です。

左右のネジを緩めてバットを手前に引き出す構造です。

アルミ製バットはPhotonと共通で、注ぎ口があるため使いやすいです。

LCD直下に設置されているUVランプは改良されておりPhotonよりも光照射が均一になっているようです。

続いて本体内部です。

従来のPhotonは庫内にファンが付いており、造形中はこのファンが回転し庫内のレジン臭を本体外へ拡散させます。

安価な油性レジンなどを使うとたちまち部屋中にレジン臭が拡散されるので同じ部屋にいるのはツライです…。

PhotonSはそのようなファンは付いておらず、奥側2箇所に活性炭のようなものが入ったフィルターボックスが設置されています。

この機構に意味があるかはわかりませんが、造形中にファンは回転するのですが庫内のニオイを拡散させるということはありません。

本体側面には電源スイッチとUSB端子があります。

Photonには持ち手がありましたが、PhotonSにはありません。

ただ側面最下部に凹みがあるためこの部分が持つとしたらここを持つのでしょうか。

本体背面です。

電源ケーブルは背面に接続します。

また、Photonでは脚部分がアジャスターになっており机との水平を取れましたが、PhotonSにはその機構は無くなっています。

造形エリアサイズ比較

Photon 奥行き115mm×幅65mm×高さ155mm
PhotonS 奥行き115mm×幅65mm×高さ165mm

PhotonSの造形エリアの高さが10mmアップしています。

デュアルレールのおかげで背の高い造形物も安定して出力できるようになったのかもしれません。

起動・スライスデータ

PhotonとPhotonSの電源を入れます。

Photonは電源を入れるとすぐにファンが回り始めますが、PhotonSは無音です。

2機種の操作画面が異なりますがPhotonの最新ロットはPhotonSと同じになっているそうです。

また、同一のスライスデータは使えないのでPhotonとPhotonSを2台持ちする際はそれぞれスライスする必要があります。

Photonのスライスデータの拡張子は○○.photon、PhotonSのスライスデータ拡張子は○○.photonsになります。

Photonを持っているのでPhotonSを買い足したいという方は注意が必要ですが、いずれの機種もCHITUBOXを使ってスライスできます。

【初心者向け】CHITUBOXの設定・使い方 / Anycubic Photon・MARS・Phrozen / 光造形用スライサー

付属品

付属品です。

Photonと特に変更はありませんでしたが、現行のPhotonではレジンが付いていないそうです。

  • 説明書
  • 電源ケーブル
  • 工具(スクレーパー・六角)
  • プラットフォーム
  • USBメモリ
  • マスク
  • ゴム手袋
  • ろ紙
  • FEPフィルム×2
  • レジン(緑色・500g)
  • 合格証

説明書の写真は白いボディですが、日本での発売前の海外モデルは白色でした。

Amazonで購入できるPhotonSはこの記事と同じ黒いタイプになります。

プラットフォームはPhotonと同一形状ですが、造形面がヤスリがけされています。

テスト造形

プラットフォームを装着してテスト造形します。

プラットフォームのZ=0設定方法は以下をご覧ください。

これで解決!「造形されない」PhotonやMARSで脱落失敗しないレベリングの方法

スライスは先述の通りCHITUBOXで行いました。

今回はエヌエスエスさんから販売されているエキマテ 低アレルゲンレジンを使用しました。

DLP・LCD機種対応ですのでPhotonでも造形できます。

使い方と使用感は以下でまとめています。

【エキマテ】超低アレルギーリスクの水洗いレジン 使用レビュー

造形開始〜造形中(動作音・UVランプの漏れなど)

操作はPhotonと同じです。

スライスしたデータを入れたUSBメモリを本体に差し込み造形するデータを選択します。

再生をタップするとプラットフォームが下降して造形スタートです。

起動時は無音でしたが造形中はファンが回転します。

といっても大きな音が鳴るわけではなく、駆動音も静かなレベルです。

造形中のタッチパネルには進捗率と造形残時間、造形中の断面図が映し出されています。

UVランプの漏れはなさそうです。

もちろん本体を覗き込めばランプの光が見えますが、盛大な漏れはありませんので卓上で使用する分には気にならないかと思います。

造形後

造形が終わるとプラットフォームが上昇して停止します。

造形終了後に電源は落ちませんがファンの回転が止まるのでかなり静かです。

この点は他機種に無いGOODポイントだと思います。

プラットフォームを取り出した様子です。

造形面のヤスリがけは効果があるかと思いますが、レベリングとZ=0をしっかり設定すれば造形されないという失敗はありません。

このあと造形物を取り出して洗浄しました。

ホワイトレジンなので少し見づらいですが造形はいつもどおりです(積層0.05mm)。

毎回この立体でテストしています…。

Photonで造形したものと比較しましたが特別何かが違う、というところはありません(というかわかりません…)。

このあと何度も造形で使いましたが特に問題なく造形できています。

まとめ・使ってみた感想

新型PhotonSをPhotonと比較しながら造形テストしてみました。

使用してみた感想は「さすが人気機種」という感じです。

30000円台で購入できて、ある程度の造形はできるので十分かと思います。

良かった点とそうでない点も一応絞り出しておきます。

良かった点

  • コンパクト
  • 低価格
  • 静音!(造形後にファンが止まる)

イマイチな点

  • Photonと比べて大差がない気がする
  • Photonと同一データで動いてほしかった

私の作業下や用途的に不満はそれほどありません…。

Photonと同一データで操作できないのは造形サイズが異なるため仕方ないように思います。

PhotonSが発売されてからもPhotonは併売されていますので迷う方もいらっしゃるかと思いますが、造形の仕上がりは正直大差ないかもしれません。

それでもデュアルレールとUVランプのアップデートの恩恵は受けることもあるかと思います。

両機種の価格はPhotonが32,999円PhotonSが39,999円価格差は約7,000円です(2020年4月現在)。

参考になれば幸いです…。

レビュー動画

PhotonとPhotonSを比較したレビュー動画です。

映像でチェックしたい方はご覧ください!

ありがとうございました!

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