こんにちは、しげもん(@shigemon1227)です。
CHITUBOXを使ってモデルデータの内部を空洞にする方法です。
大きいモデルを造形する場合は体積を減らすことで剥離抵抗を小さくすることができます。
また、使用するレジンも節約できるため一石二鳥です。
CHITUBOXの基本的な操作方法は以下をご覧ください。
モデルの内部を空洞にする
CHITUBOXに読み込んだモデル内部を空洞にします。
モデルを中空にする場合は画面上部の「空洞」をクリックします。
中空にした際のボディの厚みを数値入力します。
モデルに応じて厚さと精度を調整します。
今回は厚さ1.2mmで、決定の場合は「開始」をクリックします。
自動プレビューされ、モデル内部が空洞になりました。
モデルにレジン抜きの穴をあける
モデルの内部を空洞にした場合、密閉された内部に硬化されていないレジンが残ってしまいます。
そのため中空にして造形する場合はレジン抜きの穴をあけるのが一般的です。
(また、穴あき無しで造形した場合、外部と内部での温度変化によりモデルが割れてしまうことがあります)
CHITUBOXでは中空後にモデルにレジン抜き用の穴をあける機能が標準で付いています。
画面上部の「穴をあける」をクリックします。
数値の設定後、「穴を追加する」をクリックします。
穴を設けたい場所にマウスカーソルを移動し、クリックで穴があきます。
穴があきました。
穴部分のモデルが別途生成されますので、不必要であれば選択して削除します。
このあとはいつも通りの手順でサポート材を追加して造形します。
中空造形のポイント
モデルを中空にして造形にする場合、モデル内部にレジンが滞留してしまい、タンク内のレジンが攪拌されません。
CHITUBOXでは機種にもよりますがリフトの上下の移動距離を設定することが可能です。
リフト移動距離を長めに設定し、1層造形後に毎回モデルをレジン外に引き上げることによって、タンク内のレジンの滞留を防ぐことができます。
リフト移動距離が長くなると造形時間も長くなってしまいますが、
予期せぬ造形不良により再度プリントするよりもはるかに時間・レジンコストを抑えれます。
精度を取るか造形速度を取るか、シチュエーションによって適宜数値を変更して調整が可能です。