こんにちはしげもん(@shigemon1227)です。
今回はレーザーカット加工の工程についてまとめました。
行程自体は多くなく難しくはありませんが、レーザーを扱うので焦らず正しく作業します。
レーザー加工機はAEON LASER社のMIRAを使用して加工の流れを追って見ていきます。
目次
レーザーカットの準備 -焦点距離を合わせる-
まず、レーザー加工機に素材を設置します。

加工の際はレーザーヘッドから素材表面までの距離(焦点距離)を設定する必要があります。
扱う機種によって焦点距離の設定方法は異なるかと思いますが、
今回使用するAEON LASER社のMIRAでは本体のテーブル昇降機能を使って焦点距離を設定します。

ヘッドから素材までの距離は毎回同じにする必要がありますですので、素材の厚みに合わせて焦点距離を調整します。
ジグなどを活用すると便利です。
レーザー加工の工程 -ソフトウェアでの操作-
レーザー加工機を操作する際は基本的にパソコンと接続して使用します。
(機種にもよりますが、今回は有線接続をして加工します)

続いてパソコンでレーザー加工機を操作するためのソフトを立ち上げます。
今回のAEONレーザー MIRAの場合、LightBurn(ライトバーン)を使用します。
(使用ソフトウェアは機種により異なりますが、基本操作は同様です。)

LightBurn内での操作は基本的に加工データの配置、パラメータの設定です。
加工するためのデータは()に対応しています。
あらかじめ用意したデータをLightBurnの中に読み込みます。
LightBurnにファイルを読み込む
今回はillustratorで製作したデータを読み込みます。

メニューから「ファイル」→「インポート」で加工データを読み込みます。
今回はillustratorで作成したデータを読み込みます。
読み込んだデータの実線は独立してバラバラになっているため、ドラッグで全選択後にグループ化しておきます。

読み込んだデータは選択して中央に配置しておきます。
配置方法もいろんな設定があるのですが、今回は中央配置で加工を進めていきます。
カット・彫刻パラメータの設定
画面右側のレイヤーを選択し、パラメータ設定にすすみます。
カットする場合「ライン」、彫刻する場合は「塗りつぶし」を選択します。

設定するパラメータは主にレーザーのパワー、そして加工速度です。
この2つのパラメータはカットする素材によって変更する必要があります。
(同じ素材でもカットする形状によって微調整が必要な場合もあります。)

このパラメータ設定ができればLightBurn内での基本操作は完了です。
これで開始ボタンを押せば加工が開始されます。
カットラインの色分け機能
加工パラメータは色分けされたラインごとに設定することができます。

カラーパネルを用いてラインの色を変更後、色ごとにカットパラメータを設定することで、
例えば、赤色のラインは模様を彫刻、黒色のラインはカット、という設定も可能です。
色分け後の加工順番は画面右側のレイヤー順になります。
彫刻後にカットしたい場合は、上のレイヤーに彫刻用パラメータを置いておきます。
ちなみにillustratorで作成したデータは元データの色分けが反映されるので、LightBurn内でのパラメータ設定も簡単になります。
撮影協力
〇AEON LEASER : https://aeonlaser.jp/
〇創新テック株式会社 : https://sstech-ltd.com/